七夕のお話は、中国古代の神話がもとになっています。織姫と彦星は、中国風だと織女(しょくじょ)、牽牛(けんぎゅう)。
ちなみに韓国やベトナムにも七夕があるようです。
天空の主である天帝の娘で、機織の名人だった織女は、牛飼いの牽牛と恋に落ちて結婚しました。しかし、結婚後、働き者だった2人は仕事をしなくなり、それに怒った天帝は2人を天の川の両岸に引き離します。悲しみに暮れる織女を不憫に思った天帝は、年に一度だけ2人を会わせるように計らった、というのが七夕の伝説です。
7月7日の七夕の夜、織女と牽牛は待ちに待った「再会」という願いをかなえます。やがて人々は「二人のように、願い事が叶いますように」と、短冊にいろいろな願い事を書き、笹や竹の葉に飾るようになりました。
冬でも緑を保ち、まっすぐに育つ生命力にあふれた笹や竹には、昔から不思議な力があると言われてきました。神聖な植物ゆえに、そこに神を宿すことができるとも言われているそうです。
ご来院方は、願い事を書いた短冊を笹に飾りつけされておりました。
どうか皆様の願い事が叶いますように。