それぞれの病棟で感じた看護の広がり
KAさん
入職前は環境や病棟での動きなど何もわからない状態だったので、不安が大きかったです。
急性期病棟は入れ替わりが激しくて、2日休むと知らない患者さんばかりになっている時もあります。
最近はちょっと重症な感じの患者さんも看るようになって…だからこそ怖いときもありますが、やりがいや責任感も出てきました。
KAさん、HMさん、HAさん
2024年入職(2025年2月現在)
#新人看護師座談会
KAさん
入職前は環境や病棟での動きなど何もわからない状態だったので、不安が大きかったです。
急性期病棟は入れ替わりが激しくて、2日休むと知らない患者さんばかりになっている時もあります。
最近はちょっと重症な感じの患者さんも看るようになって…だからこそ怖いときもありますが、やりがいや責任感も出てきました。
HMさん
私の病棟は長期入院の方が多いんです。
寝たきりの方やADLが落ちている方もいらっしゃるから、バイタルサインや表情から見ていく感じですね。
話せない患者さんでも、段々と個性がわかってきて、『この患者さん、喋れへんからといって元気ないわけじゃない』って気づけるようになってきました。
HAさん
地域包括ケア病棟は退院に向けてリハビリする患者さんが基本なんです。2階の急性期病棟から上がってきたときから退院後の生活について考えないといけないんです。
上がってきた患者さんの引き継ぎをして退院に導くんですが、それがなかなか難しいんです。
家族に話を聞いたり、介護度を見ながら帰る環境のことも考えたりするところが難しいところです。
KAさん
今はひとりで8人くらいの患者さんを受け持ってるんです。学生の時は一人の患者さんを看るのでも無理って思ってたのに(笑)
HAさん
優先順位をつけながら、どうやったら早く回れるかとか考えて、時間内に全員のケアができるようになりました。
でも、多くなればなるほど、情報が浅くなってしまうのが課題ですね。
HMさん
同期とは月に一度の新人研修で会うんです。『最近どう?』とか『これができるようになった』とか話したりします。
病棟によって手技も全然違うから、『あっちの病棟ではこんなことをやってるんだ』って学ぶことも多いです。
KAさん
採血は最初、手が震えるくらいでできなかったんですけど、今はだいぶ慣れてきました。
まだ稀に失敗することもあるけど(笑)
HMさん
私はマーゲンチューブをスムーズに入れられるようになって。
今朝も入れてきたんです。すごく自信がついてきました!
最初はプリセプターと私って感じで回ってたんですけど、ある程度自立できてからは違う看護師さんとも回ることが多くなって。実は怖そうな先輩だと思ってた人も、一緒に働くとすごく看護について考えてる人だってわかって『そういう看護観があるんだ』って気付かされます。
最近は楽しく仕事できてるかなって思います。
HAさん
聞きやすい人や教え方が上手な人など、場面によって相談する相手を選んだりしています。
ちゃんと教えてくれそうな人を…根拠はないんですけど、感覚的に人を見てる感じですね。
HMさん
プリセプターをやる先輩も初めてって人が多いから、指導しながら自分の仕事もこなすのは大変だろうなって思います。
でも丁寧に教えてくださるから、本当に感謝してます。
KAさん
そもそも全然、看護師として働いている自分の姿が想像できてなかったです。
自分も入院したことがないし、学生の時は一人の患者さんしか見てなかったけど、実際はこんなにいろいろすることがあるとは思わなかった。
今思うと大変だなって…でも入職前よりはちょっとぐらいは動けるようになったのは成長かもしれないですね。
HMさん
学生の時とはギャップがすごいありまくりでした。
看護学生の時は軽いケアしか見てなかったんです。
お母さん以上の歳の患者さんの排泄ケアとか、せん妄状態の人がよく分からないことを言ったりとか…思ったよりハードだし、体力仕事だなってめちゃくちゃ思います。
あと自分の体調管理とか、消毒、衛生面とか気にするようになりました。
でも、そういうのってやりがいとか責任感だと思うので、それが芽生えているなって。
HAさん
自分の余裕とかテンションとか、その日の自分の情緒で看護の質がめちゃ変わるなって思います。
学生の時は習ったことをやっているだけだったけど、実際は業務的なことばかりやってたら看護にならないんです。
患者さんと人間対人間として向き合うことが大切だって気づきました。
HMさん
『食べましたか?』『寝られましたか?』って毎日聞いてると、ある患者さんから『それ毎日聞かれる』って言われたことがあって…『そうですよね』としか言えなかったです。
KAさん
先輩は一個一個聞くんじゃなくて、話の流れでうまく情報を引き出したりしてる方もいるので、そこから学ばせてもらってます。
HMさん
看護学生の時は片道2時間かけて学校に行って、実習の記録や国家試験の勉強、実習先が遠いと3時間かかることもあって、寝る間も惜しんだり、先に寝て早朝に勉強したりしてました。
その時の体調管理の経験が今の糧になってます。
HAさん
実習では4人の実習生で6人の患者さんを見るのが精一杯だったのに、看護師になったら一人で8人も持たないといけないって、『絶対無理』と思ってました。
でも気づいたら普通にできるようになってるんです。
想像もしてなかった仕事量がこなせるようになるって、すごいことだなって。